大会

日本語文法学会第25回大会

会長 前田 直子
大会委員長 宮地 朝子
開催校責任者 青木 博史
日時 2024年12月14日(土)・15日(日)
会場 九州大学 伊都キャンパス
(〒819-0395 福岡市西区元岡744)
大学ホームページ: https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/campus/ito/

日本語文法学会第25回大会シンポジウム (言語学系学会連合共催,一般公開)

◆テーマ:「音韻と文法の両面から見る「ドメイン」―音調句形成を中心に―」

◆講師(敬称略):
 ・木部暢子(人間文化研究機構)
 ・下地理則(九州大学)
 ・松倉昂平(金沢大学)
◆企画・司会・コメント:
 ・平子達也(南山大学)
◆趣旨:
 日本語文法の研究は,形態・統語・意味・談話の諸領域において個々に,あるいは,相互に影響し合いながら発展を遂げてきたが,これら狭義の「文法」の諸領域は当然「音韻」とも関連している。近年大きな進展が見られる地理的変種(方言)の記述研究では,狭義の「文法」に「音韻」も加えた広義の文法を記述することが主流になってきており,それによって初めて見えてくる現象間の関連,すなわちインターフェイスの問題に注目が集まるようになってきている。
 本シンポジウムでは,諸変種における「ドメイン」に関わる研究,より具体的には「音調句」と呼ばれる音韻的ドメインの形成と,形態的・統語的諸現象との関連に着目した諸研究を紹介し,それらをもとに,文法と音韻のインターフェイスに関わる諸問題について議論する。そうした議論を通して,文法研究において「文法」と「音韻」とのインターフェイスに注目することの重要性を,今一度確認したい。

パネルセッション(大会委員会企画)

◆題目:「副用語の歴史的研究の現在」

◆発表者:
 ・川瀬卓(白百合女子大学)(企画担当・司会兼)
 ・林禔映(全南大学(韓国))
 ・川村祐斗(愛知淑徳大学)
 ・川島拓馬(富山大学)
◆趣旨:
 いわゆる「副詞」「接続詞」「感動詞」は,周辺的な語類であることやその扱いの難しさから研究が立ち遅れていたが,近年,歴史的研究において,数々の興味深い成果が見られるようになってきた。本パネルセッションでは,文法的意味との呼応,対人的意味の獲得,文体との関係など,複数の観点から,文法変化を考えるうえで副用語がもたらす知見とその可能性について理解を深めたい。