『日本語文法』23巻

23巻1号(2023年3月)

研究論文 特集 日本語教育

文法的な見方を活かす授受動詞の日本語教育設計
菊地 康人・前原 かおる
学習過程における「モヤモヤ感」について
劉 志偉
日本語教育における存在表現の導入
渡辺 誠治
ハンガリー語を母語とする日本語学習者の謝罪場面における言語化傾向
吉成 祐子・江口 清子

研究論文

現代日本語の発話末に現れる感動詞「え」
落合 哉人
まとめあげを行う文頭のト:引用由来の接続表現として
髙谷 由貴
近世後期洒落本に見る丁寧語の運用とその地域差:京都・大坂・尾張・江戸の対照
森 勇太
アスペクト依存ヴォイス関数と経験主指向性
宮腰 幸一
「るなら」と「たなら」の使い分け
尹 聖樂
存在文における名詞句の指示性と主題導入機能
ニアムチャラーン ニーラチャー
接続助詞「のを」「ところを」「ものを」の対比性
松下 光宏
V方ヲスル構文における解釈の二重性:構文文法的アプローチ
小薬 哲哉

チュートリアル

第5回 日本語教育文法:多様さの中で自身の立場をもつ
高梨 信乃

23巻2号(2023年9月)

研究論文

潜伏疑問と指定文:「関数名詞」説の批判的検討
西山 佑司
「不定語疑問文の主題化」の歴史
北﨑 勇帆
「指定文」の焦点要素
西垣内 泰介
副詞「やはり」の多義性考
鈴木 英子
ジャンル・テキストとその要素としての構文:受身構文を例に
志波 彩子
話し言葉における動詞の否定ていねい形「〜ません」「〜ないです」を選択する言語外的要因
李 依格・張 佩霞・玉岡 賀津雄
「場合」の述語末用法:「場合ではない」をめぐって
李 二維
現代日本語「から」の並立用法
田中 佑・安 祥希

書評論文

高山 善行著『日本語文法史の視界:継承と発展を目指して』
大木 一夫