『日本語文法』7巻

7巻1号(2007年3月)

研究論文

日本語のヲ格名詞句を伴う自動詞構文の成立条件―認知言語学的観点からのアプローチ―
姚 艶玲
日本語並列節の体系―「ば」・「し」・「て」・連用形の場合―
中俣 尚己
現代日本語の主張回避形式―「若いから か/だろう/と,断られた」の「か」「だろう」「と」―
野田 尚史
自発と可能の対象研究―日本語ラレル,北海道方言ラサル,韓国語cita―
円山 拓子
いわゆる逆接のノニは何を表すか
岡野 ひさの
場所格交替動詞の多義性と語彙概念構造
岸本 秀樹

7巻2号(2007年9月)

特集 名詞の文法

名詞句の意味機能について
西山 佑司
分裂文の文法と機能
砂川 有里子
古代語名詞句の意味解釈について―「始ム/始マル」構文の場合―
高山 善行

研究論文

日本語の動詞句前置構文の分析をめぐって―高見・久野(2006)の批判的検討―
畠山 雄二・本田 謙介・田中 江扶
方言との接触による標準語形式の意味・用法の変容
―奄美におけるとりたて形式「ナンカ」の用法の拡張―
水谷 美保・齊藤 美穂
日本語の授受構文が示す恩形成の本質―「てくれる」構文の受益者を中心として―
澤田 淳
結果句の定義と分類について―意味・機能的アプローチ―
宮腰 幸一
時間的に逆行している推論に関する一考察
幸松 英恵
[向き]を表す副詞的成分をめぐって―「机に茶碗をさかさまに置いた」の成立条件―
井本 亮
「しか…ない」の「多重NPI」現象について
朴 江訓
ノダによる「強調」「やわらげ」の内実
藤城 浩子
「トキニハ」に関する一考察 ―「トキニ」との置き換えを通して―
葉 懿萱
「このように」の意味と用法―談話をまとめる機能に着目して―
俵山 雄司