「投稿要領」の一部改訂のお知らせ(2021年8月14日)

日本語文法学会 学会誌委員会

 この度,学会誌『日本語文法』の「投稿要領」の「3. 投稿原稿の種類」を改訂することにいたしましたので,お知らせいたします。
 改訂のポイントは,①21-1から始めた公募型の「特集」への投稿論文も通常の「研究論文」に含まれること,②「研究ノート」の内容,③投稿原稿以外の掲載,についてそれぞれ明示するようにしたということになります。
 ①については,表紙のレイアウト等で既にそのような扱いとしておりますが,当該の論文も,著者が条件を満たせば,日本語文法学会論文賞の審査対象になることを明確にする必要があることから,改めて「投稿要領」に記載しておくことにしたものです。
 ②については,従来は( )内に「問題提起,調査報告,技術情報など」と記載されているだけでしたが,このカテゴリーへの現在の投稿状況にあわせて,より明確にしようとしたものです。
 具体的に言うと,現状,このカテゴリーでの投稿で「問題提起,調査報告,技術情報など」の内容のものはほぼありません。通常の研究論文よりも分量が半分というだけの,言わば“ミニ論文”のようなものがほとんどです。他誌の「研究ノート」では認められていることが多いため,本誌もかまわないと判断される方が多いのだと思われます。実は,本誌の投稿要領に照らして,“ミニ論文”のようなものを「研究ノート」として受け付けてよいのかという意見は以前からあったのですが,黙認してきたという経緯があります。
 今回,現状を追認する形で,具体例の中に「萌芽的な研究」という項目を加えることにしました。
 ただし,誤解していただきたくないのですが,「研究ノート」だから採用されやすいということは決してありません。御投稿にあたっては,本当に「研究ノート」のカテゴリーにふさわしい論旨か,改めて御検討ください。十分な分量をもって論じるべき論旨であるにもかかわらず,安易に「研究ノート」を選択することは避けていただくようお願いします。
 ③については,投稿原稿とそれ以外との明確な区分を行い,「査読要領」に従った通常の「査読」と,査読に準じた「審査」との違いを明確化しようとしたものです。
 以下を御参照ください。

【改訂前】
3. 投稿原稿の種類
 投稿原稿は,次の2種類とします。
    研究論文
    研究ノート(問題提起,調査報告,技術情報など)
 投稿原稿の他,学会誌委員会が日本語文法学会会員または会員以外に,研究論文,書評論文,展望論文,シンポジウム論文(特集論文)などの執筆を依頼し,それを掲載することがあります。依頼論文も審査を行います。

【改訂後】
3. 投稿原稿の種類
 投稿原稿は,次の2種類とします。
    研究論文
    研究ノート
研究論文には,特集として予め大まかなテーマを設定して公募する論文も含まれます。
研究ノートは,問題提起,調査報告,技術情報の公開,萌芽的な研究などとします。
投稿原稿の他,学会誌委員会が日本語文法学会会員または会員以外に,学会誌委員会の独自の企画(書評論文,展望論文,小特集,チュートリアルなど)における原稿の執筆を依頼し,それを掲載することがあります。その際,依頼による原稿も通常の査読に準じた審査を行います。