『日本語文法』20巻

 

20巻1号(2020年3月)

研究論文

二つのタイプのウナギ文
西山 佑司
連体修飾要素の解釈と述語のタイプ
三好 伸芳
「NP のことだ(から)」の因果的推論の方向性
澤田 淳・澤田 治

研究ノート

「誰か」における格助詞顕在型と無助詞型の使い分け:
「誰か(が)」「誰か(を)」「誰か(に)」及び同格を表す「誰か」を中心に
由 志慎

書評論文

古賀悠太郎著『現代日本語の視点の研究―体系化と精緻化―』
金水 敏

チュートリアル

投稿のすすめ 第1回 歴史研究の論文
小柳 智一

 

20巻2号(2020年9月)

設立20周年記念特集 日本語文法研究のこれから

これからの生成文法研究:20世紀の生成文法研究の遺産をどう生かすべきか
上山 あゆみ
終助詞が表す意味とはどのようなものか:終助詞の方言間対照から見えてくること
小西 いずみ
条件表現4形式使い分けルールの簡略化:日本語教育のための日本語研究をめざして
前田 直子
副助詞類の史的展開をどうみるか:これからの文法史研究
宮地 朝子

研究論文

副詞「決して」の意味:条件的関係の不成立と非一回性
大塚 貴史
「~かと思う」構文の体系:下位タイプの種類と相互関係
全 弘起
日本語母語話者は「(よ)うと思う」をいつ使うのか:日本語教育の観点から
三好 優花
「思い出したように」について
氏家 啓吾・萩澤 大輝
視点を表す複合表現:「カラスルト」「カラカンガエルト」「カラミルト」を中心に
劉 怡伶
日琉諸方言における心情述語文の格フレーム:意味的結合価・意味役割・述語の品詞に着目して
松岡 葵