『日本語文法』14巻

 

14巻1号(2014年3月)

研究論文

望ましくないものをさしだすシナイト節の従属複文―従属節が「仮定条件」を表わす従属複文の分析―
宮部 真由美
いわゆる「再帰構文」とその限界―他動詞のテイル形が結果残存を表すときとは―
トルヒナ アンナ
接続詞コノウエ/ソノウエの選択要因とその優先順
長谷部 亜子
受動文の受害性の起源について
宮腰 幸一
ト条件文の帰結に形容詞が言い切りで現れる文
小竹 直子
『日本語話し言葉コーパス』に基づく挿入構造の機能的分析
丸山 岳彦

研究ノート

「潜在的受影者」説の精密化
武田 素子

書評論文

塚本秀樹 著 『形態論と統語論の相互作用―日本語と朝鮮語の対照言語学的研究―』
井上 優
堀川智也 著 『日本語の「主題」』
庵 功雄
村木新次郎 著 『日本語の品詞体系とその周辺』
宮崎 和人
川村 大 著 『ラル形述語文の研究』
渋谷 勝己

 

14巻2号(2014年9月)

特集 動詞基本形を考える

現代語の形態論的なカテゴリーにおける無標形と動詞基本形
須田 義治
動詞基本形終止文の表す意味―古代語から現代語へ―
土岐 留美江
動詞基本形をめぐる問題
井島 正博
「無色性」と「無標性」―万葉集運動動詞の基本形終止,再考―
仁科 明

研究論文

他者内心表現における人称制限の解除
岡本 真一郎・多門 靖容
意味判別における文法記述効果の計量化―ナガラ節の意味判別を例として―
森 篤嗣
「ときたら」構文の意味と主題―提題文の体系化に向けて―
岩男 考哲

研究ノート

「上手さ」を表す文についての考察―属性叙述における構文の選択―
永谷 直子

書評論文

木下りか 著 『認識的モダリティと推論』
高梨 信乃
田村早苗 著 『認識視点と因果―日本語理由表現と時制の研究―』
今仁 生美
矢島正浩 著 『上方・大阪語における条件表現の史的展開』
福田 嘉一郎