『日本語文法』2巻

2巻1号(2002年3月)

研究論文

「~げ」の意味分析
ケキゼ タチアナ
自動詞文における二種類の代換現象と所有関係
―「N1ガN2デ~」と「N1ガN2ニ~」の違いを中心に―
川野 靖子
中古和文の表現類型
井島 正博
「説明のノダ」再考―因果関係を中心に―
名嶋 義直
認識動詞構文について
阿部 二郎
上代日本語における助動詞選択の問題―西欧諸語との比較から見えてくるもの―
鷲尾 龍一
動詞類型とアスペクト限定
三原 健一
日本語教育における教育文法
小林 ミナ
「ばかり」文の解釈をめぐって
茂木 俊伸
類義語「思う」と「考える」の意味分析―類義関係にある語の多義記述試論―
高橋 圭介

研究ノート

事象構造と語形成
守田 美子

書評論文

野田尚史・迫田久美子・渋谷勝己・小林典子 著 『日本語学習者の文法習得』
森本 順子
定延利之 著 『認知言語論』
小川 暁夫

2巻2号(2002年9月)

特集 記述的研究と理論的研究

言語科学における記述・説明の妥当性―認知言語学の視点からみた言語研究の展望―
山梨 正明
概念構造の拡充パターンと有界性
影山 太郎
現象と本質― 方言の文法と標準語の文法―
工藤 真由美
記述的研究と日本語教育―「語学的研究」の必要性と可能性―
白川 博之
日本語文法の歴史的研究における理論と記述
金水 敏

研究論文

談話標識「ふーん」の機能
冨樫 純一
イベント名詞句補部からの数量詞遊離現象
佐藤 香織
動作発動の感動詞「さあ」「それ」をめぐって―日中対照的観点も含めて―
森山 卓郎・張 敬茹

書評論文

高山善行 著 『日本語モダリティの史的研究』
橋本 修
高見健一・久野 暲 著 『日英語の自動詞構文』
西光 義弘