『日本語文法』6巻

6巻1号(2006年3月)

研究論文

非目的語志向の結果述語―統合的情報共有の更なる証拠―
宮腰 幸一
従属節におけるモダリティ形式の使用
ナロック・ハイコ
日本語数量詞の代名詞的用法と場指示語
岩田 一成
ホドニの意味拡張をめぐって―時間関係から因果関係へ―
竹内 史郎
「初級文型の硬直化」を防ぐために―~テモイイ文型を例として―
遠藤 直子
「そんなX…」文に見られる感情・評価的意味―話者がとらえる事態の価値・意味と非予測性―
鈴木 智美
トキ節の解釈に関する語用論的考察
舩橋 瑞貴

書評論文

山内洋一郎 著 『活用と活用形の通時的研究』
土岐 留美江
西山佑司 著 『日本語名詞句の意味論と語用論―指示的名詞句と非指示的名詞句―』
大鹿 薫久
佐佐木隆 著 『上代語構文論』
吉井 健

特別記事

日本語文法学界の展望
学会誌展望小委員会

6巻2号(2006年9月)

特集 これからのアスペクト研究

日本語のさまざまなアスペクト体系が提起するもの
工藤 真由美
限界性の起源
三原 健一
日本語アスペクトの歴史的研究
金水 敏
「持続」・「完了」の視点を超えて―北京官話における「実在相」の提案―
木村 英樹

研究論文

日本語の単調減少限定詞と肯定文・否定文
中村 ちどり
「のだ」文におけるテンス・アスペクトの変容
幸松 英恵
「N1のN2」名詞句における「の」の脱落―N2が漢語動名詞でN1がその項である用例に注目して―
高橋 葉子

研究ノート

日本語東北方言と韓国語の対照研究の可能性
高田 祥司

書評論文

高橋太郎 著 『動詞九章』
森山 卓郎
黄 其正 著 『現代日本語の接尾辞研究』
山下 喜代
小林英樹 著 『現代日本語の漢語動名詞の研究』
斎藤 倫明
斎藤倫明 著 『語彙論的語構成論』
由本 陽子