シテアルとスル-シテイルとの関係について

副島 健作 (琉球大学)

 本発表では, スル-シテイルとシテアルがアスペクトという形態論的カテゴリー内でパラディグマティックな関係にあることの論証を試みた。具体的にはシテイルとの比較からシテアルには[+対象指向性]という特性があることを指摘し, 以下の2点を明らかにした。
(1) シテアルは[+継続性, +結果性, +対象指向性]という性質をもち, シテイルは[+継続性, +結果性, -対象指向性]という性質をもつ。
(2) シテアルの[+継続性, +結果性, +対象指向性]という一般的意味は個々の文脈において《変化の結果の継続》, 《ペルフェクト》の意味へと具体化する。後者は, 行為に関心を集めるある限定された条件: (i)動作主顕在化, (ii)動き時点明示, (iii)動き量規定, 等の下で働くことから派生的意味であり, 条件の限定の少ない前者は基本的意味である。
以上のことから, シテアルは現代日本語の客体結果相の表現であると規定できる。


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Last update: 2003/10/28