『日本語文法』5巻

5巻1号(2005年3月)

研究論文

日本語の制限・非制限修飾に関する一考察
加藤 万里
テアルの意味分析―意図性の観点から―
原沢 伊都夫
「典型的な題目語」の意味的立場
堀川 智也
日本語存在文の記述の二面性
今田 水穂
「~ッテ」文の引用的性質と機能
金 善眞
推論によるVNの外部表示の特殊化
中川 秀太
事象達成の観点から見たヴォイスの対立をめぐって―受身文の否定の意味解釈を通して―
林 青樺
語形成と選択制限―文法と語彙の間―
斎藤 倫明
歴史的に見た「いる」と「ある」の関係
金水 敏
副助詞ダニの意味と構造とその変化―上代・中古における―
衣畑 智秀
新聞と週刊誌と高校教科書に見られる文体の類型と特性―主成分分析法を通して―
陳 志文
日本語の自動詞による可能表現―動詞制約を中心に―
大崎 志保

研究ノート

日本語における動作主認識の副詞的成分をめぐって
ドラガナ・シュピツァ

5巻2号(2005年9月)

特集 ヴォイスの射程と本質

受動表現の類型と起源について
鷲尾 龍一
現代日本語の「ヴォイス」をどのように捉えるか
早津 恵美子
ラレル形述語文をめぐって―古代語の観点から―
川村 大

研究論文

日本語における概数数量詞のQ-floatについて
赤楚 治之
コピュラ文の分析に集合概念は有効であるか
西山 佑司
中国語を母語とする日本語学習者による正順・かき混ぜ語順の能動文と可能文の理解
玉岡 賀津雄
「V+かえる」と「V+直す」の意味と統語
由本 陽子
原点転移と引用節
渡辺 伸治
形容動詞と形容詞の統語的相違
小林 摩耶
属性叙述受動文の本質
和栗 夏海
定位のための受身表現―非情物主語のニ受身文の一類型―
栗原 由加
2つの受身―被動者主役化と脱他動化―
志波 彩子